柔らかくしっとりと舌に絡みつく。
そう簡単には喉奥へと消えない。
かと思いきや、思いの外すっと去って行く。
焼き立てはわりと情熱的だったのに。
翌日になると去り際に名残惜しそうな態度を見せない。
時間の経過とともに小麦粉のコシが切れるのか、はたまた関係性が熟成されたのか。
生クリームを多めに入れたからしっとりとしていてふんわり柔らかい。
気泡もふんだんに含んでまだまだ軽いケーキタイプのチョコレートブラウニー。
厚みがあって存在感があり、
ミルクチョコレートのまろやかな味わいと、純ココアのキレのある味の調和が濃厚だけれど、
おだやかな甘さで、
糖質や脂質から来る重厚感はそこまで強くはない。
材料の小麦粉は強力粉と薄力粉を混ぜて焼き上げてみることで
粉の力強さが増して、
砂糖の甘さやチョコレートやバターの重さとは違うねっとり食感が表へ出てきた。
冷蔵庫で冷やすとほろっと崩れる食感へと少し変化して、
頬ばっても口の中でぐずついたりしない。
グラスに注いだ牛乳を添えると魅力が上がって、
チョコレートブラウニーとミルクが口の中でやさしく溶け合っていく。
その他のブラウニーのレシピ:
【チョコレートブラウニー 濃厚しっとりふんわり柔らかくややねっとりで穏やかな甘さのケーキver. レシピ】
20×25×3cm バット 1台分
端を切り落としてきれいな5cm正方形12個分
ブラウニーの厚さ約2.5~2.7cm
カットした5cm正方形1つ約28g
【材料】
チョコレート&バター:
・製菓用ミルクチョコレート 150g
・無塩バター 50g
卵液:
・全卵 100g(約2個分)
・上白糖 50g
・はちみつ 10g
・生クリーム(乳脂肪47%)50g
粉類:
・強力粉 30g
・薄力粉 30g
・純ココアパウダー 20g
・ベーキングパウダー 4g
【下準備】
・粉類は合わせてふるっておく。
・型に沿ってオーブンペーパーを敷いておく。
・湯せんの準備をする。お湯の温度は50℃程度。
・オーブンに190℃の予熱を入れる。
【作り方】
1.ボウルに全卵、上白糖、はちみつと生クリームを入れて混ぜ合わせ、卵液を湯せんにかけて砂糖を溶かす。砂糖が溶けたら湯せんからはずし、冷ましておく。
2.別のボウルにチョコレート&無塩バターを入れて湯せんにかけてゴムべらで混ぜながら溶かす。
3.2.のチョコレート液に1.の卵液を加えて混ぜ合わせる。
4.粉類を加えて混ぜ合わせ、バットに流し入れる。ゴムべらでバットの隅の方まで生地が行き渡るようにならす。
5.予熱190℃のオーブンに入れ、170℃10分、160℃に落として10~13分ほど焼く。焼きムラを防ぐため、160℃に温度を下げるときに天板の向きを変える。
6.オーブンから取り出したら、型に入れたまま網の上に移して冷ます。粗熱が取れたら型から外し、完全に冷ます。