夢から覚めて柔らかく降り注ぐ光を感じてみる。
しばしの間、何も考えずに、ただ、目を閉じたまま。
さあ、一日を始動させよう。
今朝はストレートの紅茶を淹れた。
お茶請けは濃厚ミルクアメリカンホワイトチョコチャンククッキーなのだ。
クッキーはたっぷりと甘くほがらかな春の光を奏で、ストレート紅茶はさながらその光を取り巻いて、さらには白い花の芳醇な香りを運ぶやわらかいひとすじの風のよう。
クッキーの生地にはほどよい厚みがあって、食べ応えがある。
焼き立ては表面と縁部分がさっくりとしていて、中央はしっとり。ホワイトチョコレートはとろんとしていて白いクリームそのもの。
この濃厚ミルクホワイトチョコチャンククッキーを食べる際には、ブラック珈琲やストレート紅茶が必須だ。
珈琲や紅茶によく合うといったレベルではおさまりきらない。
それくらい濃いミルクなのだ。
このクッキーを飲みこむと、喉の奥が熱くなる。
なのについ、もう少しだけ齧り付きたいと手が伸びてしまう。
やめられない、止まらない。
だって、その先に喜びを感じるのを知っているから。
クッキーを囓る。紅茶をすする。クッキーを囓る。紅茶をすする。以降これの繰り返しである。
ふと、外に目をやって、冬枯れの木を見た。
これからやってくる雪解けと芽吹きの季節を迎えた時、草木が太陽に向かって喜びを拡張していく感覚というのは、もしかしたら、こうやってクッキーを囓(かじ)る今の私と同じなのかもしれない。
冷蔵庫に入れて2日目からはねっちりが強くなる。冷たいままこのねっちり感を楽しむのだ。
【冷めてねっちり強め・しっとりやわらか濃厚ミルクアメリカンホワイトチョコチャンククッキー レシピ】
直径約10.5cm 一枚につき約75g 厚さ1.1cm 4枚分
【材料】
・製菓用マーガリン 40g
・無塩バター 10g
・上白糖 65g
・グラニュー糖 10g
・はちみつ 5g
・塩 1g
・重曹 1g
・レモン汁 5g
・バターフレーバー 1g
・ブランデーエッセンス 1g
・卵黄 20g(M玉約1個分)
粉類:
・強力粉 95g
・ベーキングパウダー 4g
・森永クリープ(またはコーヒーに入れるクリーミングパウダー)20g
ホワイトチョコレートチャンク:
・ホワイトチョコレート(今回は森永DARS白いダース1箱分使用。1粒を半分に切り分ける)約42g
【下準備】
・ホワイトチョコレート(森永DRAS白いダース)は一粒を半分にカットしておく。
・粉類(強力粉、ベーキングパウダー、森永クリープ)は合わせてふるっておく。
・油脂(製菓用マーガリン、無塩バター)は常温にしておく。
・天板にオーブンシートを敷いておく。
【作り方】
1.ボウルに製菓用マーガリンと無塩バターを合わせてクリーム状に練り、グラニュー糖、上白糖、はちみつ、塩、重曹、レモン汁、香料(バターフレーバー、ブランデーエッセンス)も加えてよく混ぜ合わせる。
2.卵黄を加えてよく混ぜ合わせる。
3.ふるっておいた粉類を2.のボウルにくわえてさっくりと混ぜ合わせる。ホワイトチョコレートチャンクも加え、ざっと混ぜ合わせる。ベーキングパウダーが反応して効力が薄れてしまうため、生地を練らないように注意する。粉気がみえなくなったらすぐに混ぜるのをやめる。まだひとまとめにしない。
4.ボウルにラップをして冷蔵庫に入れ、15分休ませる。
5.オーブンの予熱を180℃設定で開始。冷蔵庫からクッキー生地を取りだしてひとまとめにし、一度全体の重さを確認してから4等分にする。手で丸めて直径7cmのハンバーグやおはじきのような平たい丸形に整えたら天板に間隔をあけて並べ、180℃のオーブンで5分、170℃に落として10分焼く。焼きムラを防ぐため、残り時間8分で向きを変える。
6.焼けたらオーブンから取りだし、オーブンペーパーごと網の上に移して冷ます。オーブンから取り出した直後は非常に柔らかいので、オーブンペーパーをスライドさせるようにして網の上に移すと上手くいく。
メモ:
・クッキーの生地を四等分した際、一つにつき焼成前が約80g、焼成後は75gになりました。
・4~5日ほど冷蔵保存できます。それ以内に食べきれない、あるいは少しでも劣化を防ぎたい場合は、ラップに包み、さらに袋かタッパーなどの密封容器に入れて冷凍保存します。
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