甘くかすかにほろ苦いココア風味のクッキー生地に、ちゅっと広がるなめらかミルキーなホワイトチョコレート。
この黒と白の二つが出会う瞬間が一番おいしい。
ココア生地にホワイトチョコレートチャンクを加えて焼き上げた、
大きくてしっとりねっちり系のアメリカンクッキー。
1枚の直径が焼く10cmほどあり、厚さは約1cm、重さは73gあった。
オーブンから取り出して網の上に取り出すと、
ふっくらと膨らんでいたクッキーは蜜がはじける音を放ちながらしぼんでいって、
やがて見覚えのあるクッキーの形へと落ちついてゆく。
早くクッキーの熱が取れないかな。待ち遠しい。
焼き立てはクッキーの縁がサクサクしていて、中央部分はややねっとりとしている。
喉の奥が熱くなってきたところでコーヒーを口に含むのだ。
クッキーがコーヒーの熱で溶かされて、新しい状態へと変化してゆく。
このアメリカンクッキーは冷蔵庫に入れて一晩冷やすと、翌日はしっとりねっちり度が増す。
特に中央部分は噛み応えがあってチューイーな食感を堪能できる。
このクッキーの最大の特徴なのだ。
冷えたまま食べるとクッキー生地がねっちりしていてこそ至高!
という瞬間を体験した後、
トースターで軽く焙ると、
クッキー生地は柔らかくなる反面、ホワイトチョコレートがクリーム状になって舌の上でとろけたりする。
これもまたいいなあ、うんうん。
クッキー生地の表面のさっくり度が復活するのもいい。
この寒い季節の友人は、
これから始まる気温の低下に伴って、
私の元へ何度も訪れてくれそうな予感である。
【冷めてねっちり強め・しっとりソフトアメリカンクッキー ココア×ホワイトチョコレートチャンク レシピ】
出来上がり 直径約10cm 一枚につき約73g 厚さ約1cm 4枚分
【材料】
・製菓用マーガリン 40g
・無塩バター 10g
・きび砂糖 75g
・はちみつ 5g
・塩 1g
・重曹 1g
・レモン汁 5g
・卵黄 20g(M玉約1個分)
粉類:
・強力粉 80g
・ココアパウダー 15g
・ベーキングパウダー 4g
・森永クリープ(またはコーヒーに入れるクリーミングパウダー)10g
チョコレート:
ホワイトチョコレート(森永ダースホワイト1箱分)約42g
【下準備】
・粉類(強力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダー、森永クリープ)は合わせてふるっておく。
・油脂(製菓用マーガリン、無塩バター)は常温にしておく。
・ホワイトチョコレートを2分割にカットしておく。
・天板にオーブンシートを敷いておく。
【作り方】
1.ボウルに製菓用マーガリンと無塩バターを合わせて木べらでクリーム状に練り、きび砂糖、はちみつ、塩、重曹、レモン汁も加えてよく混ぜ合わせる。
2.卵黄を加えてよく混ぜ合わせる。
3.ふるっておいた粉類を2.のボウルにくわえて、ゴムべらでざっと混ぜ合わせる。ホワイトチョコレートチャンクも加えてさっくりと混ぜ合わせる。ベーキングパウダーが反応して効力が薄れてしまうため、生地を練らないように注意する。粉気がみえなくなったらすぐに混ぜるのをやめる。まだひとまとめにしない。
4.ボウルにラップをして冷蔵庫に入れ、15分休ませる。
5.オーブンの予熱を180℃設定で開始。冷蔵庫からクッキー生地を取りだしてひとまとめにし、一度全体の重さを確認してから4等分にする。手で丸めて直径7cmのハンバーグやおはじきのような平たい丸形に整えたら天板に並べ、180℃のオーブンで5分、170℃に落として10分焼く。焼きムラを防ぐため、残り時間8分程度で向きを変える。
6.焼けたらオーブンから取りだし、オーブンペーパーごと網の上に移して冷ます。オーブンから取り出した直後は非常に柔らかいので、オーブンペーパーをスライドさせるようにして網の上に移すと上手くいく。
メモ:
・クッキーの生地を四等分した際、一つにつき焼成前が約78g、焼成後は73gになりました。
・4~5日ほど冷蔵保存できます。それ以内に食べきれない、あるいは少しでも劣化を防ぎたい場合は、ラップに包み、さらに袋かタッパーなどの密封容器に入れて冷凍保存します。
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