雪が降り注ぐ空に浮かび上がる、白い吐息、赤いくちびる。
しんしんと冷え込んだ日に外気を胸一杯に吸い込むのには勇気がいる。
特に、凍てつく強風が吹き付けてきた瞬間には。
だけど、こんな日にこそ、甘いクッキーと熱いお茶が普段以上に素晴らしく思えてくるのだ。
急いで帰って、アメリカンクッキー・クランベリー&ホワイトチョコレートをお茶請けにして一息つこう。
クランベリーとホワイトチョコレートチャンクを加えて焼き上げたアメリカンクッキーを用意してあるのだ。
たっぷりと甘くて、冷やすとねっちり食感が強く出て、一枚が大きいあのクッキーが。
手足の指先はすっかりかじかんでしまった。
自分ですりすりこすり合わせながら、ゆっくりと、まずはお茶をすする。
あー、あったかい。
それからクッキーを持ち上げて、囓る。
クランベリーの甘酸っぱさに一瞬きゅんっとする。
ねっちりとした食感のクッキー、しゃくしゃくっとした食感で甘酸っぱいクランベリーとミルキーなホワイトチョコレートの旋律が絡み合ったかと思うと、静かに喉の奥へと流れてゆき、そして甘い香りを漂わせながら鼻腔を通じて空へと放たれる。
さらになんと!実は、今日はクリームチーズを買ってきてあるのだ。
クリームチーズをしっかり練って柔らかくしておく。
その白いクリームを、贅沢に、たっぷりと!クッキーにぬりつけて食す……!!
もはやクランベリーホワイトチョコレートチーズケーキと言っても過言ではあるまい。
そこへ熱いお茶を口に含むと、小さな喜びの歌が身体中に広がってゆく。
外から聞こえてくる野鳥の鳴き声が静寂を満たす。
かすかに香る春の息吹。
季節は、移り変わっていっているんだ。
天気予報によると、明日には天気は回復し、晴れるらしい。
それは嬉しい。けれど、今日のおいしさは、明日には戻ってこないんだな。
【冷めてねっちり強め・しっとりやわらかアメリカンクッキークランベリー&ホワイトチョコレート レシピ】
直径約10.5cm 一枚につき約83g 厚さ1.1cm 4枚分
【材料】
・製菓用マーガリン 40g
・無塩バター 10g
・上白糖 65g
・グラニュー糖 10g
・はちみつ 5g
・塩 1g
・重曹 1g
・レモン汁 5g
・バターフレーバー 1g
・ブランデーエッセンス 1g
・卵黄 20g(M玉約1個分)
粉類:
・強力粉 95g
・ベーキングパウダー 4g
・森永クリープ(またはコーヒーに入れるクリーミングパウダー)10g
ホワイトチョコレートチャンク&ドライクランベリー:
・ホワイトチョコレート(今回は森永DARS白いダース1箱分使用。1粒を半分に切り分ける)約42g
・ドライクランベリー 40g
【下準備】
・ホワイトチョコレート(森永DRAS白いダース)は一粒を半分にカットしておく。
・ドライクランベリーは粒同士がくっついて塊になっていたら、はがしてほぐしておく。
・粉類(強力粉、ベーキングパウダー、森永クリープ)は合わせてふるっておく。
・油脂(製菓用マーガリン、無塩バター)は常温にしておく。150wで40秒~1分くらい加熱すると早い。溶けないように注意。
・天板にオーブンシートを敷いておく。
【作り方】
1.ボウルに製菓用マーガリンと無塩バターを合わせてクリーム状に練り、グラニュー糖、上白糖、はちみつ、塩、重曹、レモン汁、香料(バターフレーバー、ブランデーエッセンス)も加えてよく混ぜ合わせる。
2.卵黄を加えてよく混ぜ合わせる。
3.ふるっておいた粉類を2.のボウルにくわえてさっくりと混ぜ合わせる。ホワイトチョコレートチャンクとドライクランベリーも加え、ざっと混ぜ合わせる。ベーキングパウダーが反応して効力が薄れてしまうため、生地を練らないように注意する。粉気がみえなくなったらすぐに混ぜるのをやめる。まだひとまとめにしない。
4.ボウルにラップをして冷蔵庫に入れ、15分休ませる。
5.オーブンの予熱を180℃設定で開始。冷蔵庫からクッキー生地を取りだしてひとまとめにし、一度全体の重さを確認してから4等分にする。手で丸めて直径7cmのハンバーグやおはじきのような平たい丸形に整えたら天板に間隔をあけて並べ、180℃のオーブンで5分、170℃に落として10分焼く。焼きムラを防ぐため、残り時間8分で向きを変える。
6.焼けたらオーブンから取りだし、オーブンペーパーごと網の上に移して冷ます。オーブンから取り出した直後は非常に柔らかいので、オーブンペーパーをスライドさせるようにして網の上に移すと上手くいく。
メモ:
・クッキーの生地を四等分した際、一つにつき焼成前が約88g、焼成後は83gになりました。
・4~5日ほど冷蔵保存できます。それ以内に食べきれない、あるいは少しでも劣化を防ぎたい場合は、ラップに包み、さらに袋かタッパーなどの密封容器に入れて冷凍保存します。
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