焼き菓子の表面にスマイル顔。小さくて素朴な表現かもしれないけれど、この笑顔を見つめるだけで、私の心の奥底がどこか癒やされ、落ち着かせてくれるのを感じます。
とはいえ、表の笑顔と実の内情はしばしば違ったりするもの。
例えば、今回作った上白糖を使ったガリガリ硬めの食感のショートブレッド。
さっくりした食感を想定しながら口へ放り込むと…。
なんと!ガリガリ固い!!想像と違うじゃないですか。
それでは食べないのかーと言えば、そうは言っても、なのです。
時と場合によって、その都度食べたくなるものは常に変化するもの。ある種の限定された食べものが欲しいときなんかがそうじゃないでしょうか。例えば、甘いんだけど、飴とかキャラメルとかじゃなくて。おせんべいみたいに固いのがいいんだけど、米菓子じゃなくて、小麦粉を使ったお菓子が食べたいのってときにいいかもしれないです。
実際、自分でも意外な展開が待っていました。
ガリガリと噛む回数を要求するけれど、一方でかみ砕けない程硬いわけではない、というなんとも絶妙な食感が後を引いて、次の一枚に手が伸びる伸びる。
次の一枚で終わりにしよう。うん。絶対。なんだけど…あと…あと一枚で終わり!の連続。恐るべし。結局あっという間になくなってしまいました。
今回のショートブレッドの仕上がりの結果は期待とは違ったものの、特徴的な性格と愛嬌で乗り切った感になんだか好感が湧きました。
しかしまあ、薄い厚さで焼いて正解でした。今回以上に硬いと歯に負担がかかるかもしれないですね。そうしたら噛み砕くのに不快感があって、食べきれなかったかもしれないです。ふー、危なかった。
プレートに添えたのは静岡県産の苺、トンプソン葡萄です。お皿の上にのっているお花はコデマリです。
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