優しく、やわらかく、時に甘酸っぱくほろ苦い。
ストライプココア×ノーマルスポンジの小柄な2段バニラババロアケーキ・アントルメ。
たっぷりのバニラバロアのチョコレート風味が一筋のうねりとなって口の中に流れては、
舌の動きに誘導されながら生ケーキ全体に溶け込んでいく。
使用した型の大きさは下段が直径12㎝×高さ5㎝丸セルクル型、上段が直径7.2㎝×高さ4.5㎝丸セルクル型。
今回はプレーンのスポンジと、ココアスポンジの2種類を作った。
スポンジシートを作るには、ジェノワーズ(共立て法スポンジ生地)を中底用に大きさ丸直径9㎝と4.5㎝に絞り出し、残りのスポンジケーキ生地はシート状の四角い形になるように絞って、オーブンで焼成する。
焼き上がって冷めたら3.5㎝幅の帯状にカット、ラズベリーピュレを塗ってノーマルとココアスポンジを交互に重ね合わせ、幅1㎝にスライスしていく。
こうすると金太郎飴みたいなストライプ・縞模様が出来上がる。
ココアスポンジとカスタード風味の相性も良く、
ラズベリーピューレを加えることでほんのり気づくか気づかないくらいの酸味のアクセントがついた。
スポンジの厚さがほぼ均等で、スポンジの泡のもこもこっとした温かさが表現できているのが特徴。
フィリング(中身)にはカスタードクリームと泡立てた生クリームを合わせてゼラチンで固めたバニラババロア。
今回はカスタードクリームにしっかり薄力粉を加えて炊きあげたから、
できあがりのババロアは濃厚なめらかで柔らかくぽふぽふっとしている舌触り。
ケーキのトップにナパージュのつもりで生チョコをかけたが、柔らかすぎて、まるでソースみたいになってしまった。
味は生チョコなので問題無かったけれど、
いかんせん、
カットすると見た目が崩れがち。
ゼラチンを入れてしっかり固めるのは必須みたい。