【レシピ】甘食 あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver.

飾らない卵と小麦粉とほんのりバターの味がする。

【レシピ】甘食 あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver.

ケイクよりもあっさりと。ビスケットよりもしっとりと。

薄力粉でつくった甘食。

しっかりとしているけれど、口当たりが軽くてあっさり。

二つに割って頬ばると、ほろっと崩れた。

甘食は口に入れると水分を要求するから、熱いお茶を淹れた。

ほおばった甘食の生地にお茶が染み込んで溶けていく。

【レシピ】甘食 あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver.

今回の生地は卵液と粉類を軽く混ぜてからバターを入れて軽く練る、バター後入れタイプ。

混ぜ合わせた甘食生地は冷蔵庫で15分休ませてから、天板の上に直径5.5cmくらいの大きさに絞り出した。

生地を休ませている間に、薄力粉が水分をすって、柔らかすぎず、硬すぎず、ドーム型に絞り出すことができた。

ベーキングパウダーも作用して、生地の中には大きめの気泡も出現してきた。

オーブン予熱が終わってから油を塗ったハサミで切り込みを入れ、焼く。

オーブンに入れると生地の切り込み部分は裂けて膨らみ、美しい富士山の形になった。

けれど、薄力粉で作った今回の甘食は、中力粉で作った時ほどには大きく膨らまないね。

ハサミで切り込みを入れたら簡単だけど、4つの鋭い先端部分が濃い焼き色がついた。

ナイフとかだと全体的な形がもっと丸っこい仕上がりになるのかもしれない。

【レシピ】甘食 あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver.

いざ頬ばって味と食感を確かめてみる。

生地内の気泡が小さくて硬いかと思ったけど、小ぶりな仕上がりに反して口当たりは軽い。

薄力粉使用なだけあって、中力粉を使ったものよりずっと軽い。

手で割ってみるとぼろっとこぼれやすいし、口の中でほろっと崩れていく。

前日の晩に焼いて、ラップをしたり、ビニール袋に入れておいたりすると、翌朝にはしっとりしている。

と言っても紅茶やコーヒー、牛乳などは必須なところは変わりないけれど。

【レシピ】甘食 あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver.


【甘食(あましょく)あっさり軽くてしっかりしっとりほろっと崩れるver. レシピ】
薄力粉200g 焼き上がり直径6.5~7cm 高さ約4cm 9個


【材料】
甘食生地: 
・薄力粉 200g
・ベーキングパウダー 8g
・上白糖 70g

油脂:
・バター 26g(今回はマーガリン20g、バター6g)

卵液(合計115g):
・卵(M玉)1個
・牛乳(卵と合わせて)115g
・重曹 1g
・バターエッセンス 1g

切り込み用:
・サラダ油 適量

 


下準備:
・粉類は合わせてふるっておく。
・バターはやわらかいクリーム状にしておく。電子レンジ150wで40~50秒ほど加熱した後、ゴムべらで練るとすぐに出来上がる。
・絞り袋に金口1.3cmを入れて、セットしておく。(金口の大きさは1cm以上にする。今回は1.3cmのものを使用した)
・絞り袋は大型のコップ等、底が深い容器に入れて、あけ口を広げておくと、生地を流しこみやすい。
・天板にクッキングペーパーを敷いておく。


作り方:
1.小型のボウルに卵液を作り、そこへ上白糖を加え、砂糖を溶かしておく。
2.別のボウルに粉類を用意し、そこに卵液を加え、ゴムべらでさっくりと混ぜ合わせる。まだ粉気が残っているうちにバターを加え、よく混ぜ合わせる。艶が出たところで生地を混ぜるのを止める。
3.ボウルにラップをして生地を15分ほど休ませる。
4.オーブンの温度を220℃にセットし、予熱開始。
5.絞り袋に生地を詰め、ベーキングシートの上に直径5~6cmほどのドーム型に絞っていく。垂直に山形に絞ることで、富士山のような甘食らしい形に焼ける。焼成中に膨らむので、充分に間隔を開けて絞り出すこと。
6.オーブンの予熱が完了したのを確認してから、絞り出した甘食生地の上部中央にサラダ油を塗ったハサミかナイフで切り込みを入れる。生地の側面に油が垂れてはいけない。油がつくとその部分が焼成中に割れてしま
う。予熱が完了してから切り込みを入れるのは、焼成前の生地が油を吸うのを防ぐため。
7.220℃のオーブンで10~11分、焼き色がつくまで焼く。
8.オーブンから取り出し、粗熱が取れた後、袋等に入れておく。


メモ:
ベーキングパウダーは縦に膨らむ作用があり、重曹は横に膨らむ作用がある。
重曹を加えると、焼き上がりが黄金色に色づく。甘食の見た目がいかにも卵たっぷり入っていそうな色をしているのは、重曹のおかげである。ベーキングパウダーだけだど、もっと白っぽい仕上がりになる。
重曹は混ざりにくいので、水分(牛乳)に溶かしてから生地に加えるようにする。
15分休ませた後の生地はベーキングパウダーが反応して空気を内包した状態になっている。この気泡をできるだけ潰さないように絞り袋にいれる。
絞るときは、垂直方向に約1cmくらいの高さから絞り始め、次第に3cmほどの高さに上げてく
ナイフは尖ったバタースプレッドナイフ、包丁、ハサミ等を使うが、先の細く鋭利な包丁がおすすめ。
切り込みは鋭利なナイフで縦小さい方がいい。大きいと横に割れて高さが出なくなってしまう。深さは1cmほど。側面に油がたれないようにするとうまくできる。

 

 


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