スイートクッキーじゃなくて。セイヴォリークッキー。
パルメザンチーズの風味豊かで、お菓子としても、おつまみとしてもちょうどいいぐらい。
あまり甘くなくて、かといって塩も強すぎない。
そんな塩梅がいい。
チーズ入りのクッキー生地は手早く作ることができたが、
型抜きの作業は骨が折れる仕事だった。
クッキー生地をプレッツェル型で薄く3㎜の厚さに伸ばし、綺麗に抜いて焼こうと考えたために、生地を冷凍庫で冷やしては抜き、また生地をのばして冷やし、という工程が発生したからだ。
でもその苦労のかいがあって、満足のいく形に仕上げることができた。
それでは。
と、ひとつつまんで口に入れる。
おっ?!
さっくほろ。
焼成前までは、チーズが焼けることで固くなり、噛み応えのあるクッキーが出来上がるのかと思っていた。
しかし結果は違った。
女性の細い指のように華奢で壊れやすい。
ほどよい塩気、きび砂糖と卵黄のコク。
まろやかなあじわい。
砂糖も入っているけれど、量は少なめにしてあるうえに、きび砂糖を使うことで白砂糖よりも円みのある味に仕上がっている。
ポジティブサプライズのおいしさに刮目(かつもく)した。
口の中で小麦粉部分はもろく崩れて消えてゆき、あとには粉チーズが残る。
それを舌で回しながら確かな味を噛みしめるのだ。
ああ、わたしはチーズを食べていると感じる瞬間である。
しかしそれも、ほどなくして消える。
【プレッツェル形チーズクッキー レシピ】
できあがり生地の半量173g使用 プレッツェル型 厚さ3mm 1枚約6g 約24枚分
【材料】
粉類:
・薄力粉 150g
・コーンスターチ 10g
・ベーキングパウダー 7g
・無塩バター 80g
・きび砂糖 32g
・塩 1.3g
・卵黄1個分+卵白で調整して 34g
チーズ:
・粉チーズ(パルメザンチーズ)32g
ぬり卵液:
・卵白 小さじ3
・牛乳 小さじ3
・塩 ひとつまみ 約0.3g
【下準備】
・粉類(薄力粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー)は合わせてふるっておく。
・天板にオーブンペーパーを敷いておく。
・オーブンは焼成前に予熱を入れる。
・無塩バターは常温の柔らかい状態に戻しておく。(電子レンジ150wで約1分加熱すると早いです。溶けないように注意。)
【作り方】
1.ボウルに無塩バターを入れ、クリーム状になるまでゴムべらで練る。
2.きび砂糖と塩を加えてよく混ぜ、卵を加えてさらによく混ぜ合わせる。
3.粉チーズを加えてなめらかになるまで混ぜ合わせたら、粉類を入れ、さっくりと混ぜ合わせていく。生地がぼろぼろとしている状態になったら、最後は手でひとまとめにする。
4.生地をラップで包み、冷蔵庫で2時間以上、できれば1日休ませる。
5.ラップで挟んで、3㎜の厚さにめん棒で伸ばし、プレッツェル型で抜く。冷凍庫で数分冷やし固めると綺麗な形に抜ける。
6.ぬり卵液の材料を小皿に入れてよく混ぜ合わせ、クッキーの上に指で塗る。
7.天板に並べ、180℃のオーブンで約10分、170℃に落として約7分焼く。焼きムラを防ぐため、オーブンタイマーの残りが7分程度になったら向きを変える。
8.網の上に移して冷ます。
メモ:
・材料の無塩バターは、全量をバターで作ると香りは高いですが胃に重くなるので、今回は製菓用マーガリンを混ぜて作ってあります。
・このクッキー生地で大体、天板2枚分ぐらいです。半分しか使わない場合は、残りの生地はラップで包み、さらに密封袋に入れて冷凍庫で保存します。
・焼き上がったクッキーは、タッパーなどの密封容器に入れて冷蔵庫で保存すると劣化が遅いです。
[PR]