朝露きらめく薔薇に満ちた室内の鏡に写るのは、
ふっくらとスカートの広がったブラックレースのドレスの上に透けた苺色の宝石がびっしりと織り込まれたガウンを纏ったまだあどけなさの残る少女。
ほろ苦さを愛しながら、ふんわりとした甘さも併せ持ったかのようなたたずまい。
きらっと光る瞳と艶めく唇。
夜の社交界に胸をときめかせる顔はこぼれる花びらのようで愛らしい。
ふっくらハート形に焼き上げたブラックココア風味のちんすこうを贅沢な苺のチョコレートでコーティングし、さらにイチゴダイスを散りばめました。
さっくりとした食感とほろりとくずれてゆく儚い口溶けです。ブラックココアの少しビターで大人の味わいと甘酸っぱい春の乙女のような苺の組み合わせは、ちょっと背伸びをした少女のようです。
【ストロベリーラッシュチョコレートがけブラックココアちんすこう レシピ】
4×3.5cmハート型+生地厚さ1cmに伸ばして 約9枚+余り1個分
記載のちんすこう生地の総量は約421g 使用分はそのうちの1/4量です。
【材料】
ちんすこう生地:
・薄力粉 188g
・ブラックココアパウダー 20g
・ココアパウダー 12g
・ラード 100g
・粉糖 100g
・バニラオイル 1g(めやす約10滴)
チョコレートコーティング:
・ストロベリーチョコレート 約40g
デコレーション:
・イチゴダイス 適量
【下準備】
・粉糖をふるっておく。
・薄力粉とココアパウダー類も合わせてふるっておく。
・ラードは常温にしておく。
【作り方】
1.ラードに粉糖とバニラオイルを加え、ゴムべらなどでよく混ぜ合わせる。
2.粉類を加えて軽く混ぜてから、最後は手でひとまとめにして冷蔵庫で1時間以上休ませる(出来れば一晩)。
3.生地を軽くもんでから厚さ1cmに伸ばし、型で抜く。余った生地は手で丸める。
4.180℃に予熱したオーブンに入れ、170℃に温度を下げて約20分焼く。焼きムラを防ぐため途中で天板の向きを変える。
5.焼き上がったちんすこうを網の上に移して冷まし、粗熱がとれたらオーブンペーパーにのせたままアルミバットの上などにスライドするようにして移し替え、20分以上冷蔵庫へいれて表面をしっかり冷やす。こうすることで手でつまんでも表面が崩れないので扱いやすい
6.ストロベリーチョコレートを約50℃~55℃のお湯で湯煎にかけてとかす。ちんすこうを手でつまみ裏返して、上面を溶かしたチョコレートに押し入れるような形でチョコレートをつけ、取り出してオーブンシートの上に並べる。イチゴダイスで飾り付け、冷やし固める。必要に応じて冷蔵庫に入れると早く固まる。
【覚え書き(メモ・留意点)】
・今回はブルボンのチョコレート「ストロベリーラッシュ」を使用しました。
・生地を厚さ1cmに伸ばすとき、ラップで挟むようにするとくっつかず綺麗に伸ばせます。
・生地を厚さ1cmに伸ばすとき、カットルーラーを使うと簡単に均等な厚さにすることが出来ます。アクリルやアルミ製など製菓用の道具も売っていますし、ホームセンターで厚さ1cmの木の棒を購入し、お店で半分、あるいは適当な長さにカットしてもらって使えば格安に済ませることができます。
・オーブンには個体差があるので、焼具合に関してはいろいろ調整してみてください。私の現在のオーブンでは、約22分焼いてしっかり水分を飛ばしサクサクに焼き上げています。タイマーが残り6分ほどになったとき、天板の向きを変えています。
・ちんすこうは非常にしけやすいのでタッパーなどの密封容器に入れるとか、お皿にラップを2重にかけるとか、密封保存袋に入れるとかして冷蔵庫で保存します。
・焼成前の生地をあらかじめ作って冷凍保存しておけば、後日焼くだけなので便利です。