サブレ表面にかかった砂糖衣がぱきんと割れたかと思うと、
すっと溶けていって、きゅんと甘酸っぱい。
爽やかな惠みの香りが広がっていく。
きび砂糖を使ったサブレ生地にシンプルなレモン風味のアイシングをかけたサブレシトロン(レモンクッキー)。
まるいフォルムを囓った瞬間、
このサブレシトロンは厚みが1cmほどあるから
手に持った時は重厚そうな印象があるけれど、
サブレ生地はサクサクで甘さも軽い。
きび砂糖を使ったから穏やかな甘さが広がって、
ストレートでない独特のまろやかなコクが口の中を旋回していく。
焼き上がったサブレ生地に粉糖、レモン汁、クエン酸を混ぜて作ったアイシングを塗った後、
高温のオーブンに入れて一気に熱を入れて乾かす。
レモン汁と粉砂糖の組み合わせはとても乾きやすくて楽々なのが嬉しい。
レモンアイシングにはクエン酸を加えるのが好き。
レモン汁だけのアイシングだと酸味が足りないというか、
厚めのサブレ生地の風味と甘さに飲みこまれてしまう。
一口目の甘酸っぱい印象があった後、レモンの酸味という存在が霞んでしまうのだ。
やはりサブレシトロンには持続する酸味がなくては。
【爽やかに甘酸っぱい惠みの香りサブレシトロン(レモンクッキー) レシピ】
生地総量186g 5.5cm丸型 生地を厚さ5mmに伸ばして焼いて 約13枚分 1枚約16g
【材料】
粉類:
・薄力粉 75g
・コーンスターチ 5g
・ベーキングパウダー 4g
・アーモンドプードル 16g
・無塩バター 40g
・きび砂糖 29g
・塩 0.7g
・卵黄 17g
レモンアイシング:
・粉糖 50g
・レモン汁 10g
・クエン酸 0.1g
【下準備】
・粉類(薄力粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー、アーモンドプードル)は合わせてふるっておく。
・天板にオーブンペーパーを敷いておく。
・オーブンは焼成前に予熱を入れる。
・無塩バターは常温の柔らかい状態に戻しておく。(電子レンジ150wで約30秒~1分加熱すると早いです。溶けないように注意。)
【作り方】
1.ボウルに無塩バターを入れ、クリーム状になるまで木べらで練る。
2.きび砂糖と塩を加えてよく混ぜ、卵を加えてさらによく混ぜ合わせる。
3.粉類を入れ、ゴムべらに変えてさっくりと混ぜ合わせてひとまとめにする。
4.生地をラップで包み、冷蔵庫で2時間以上、できれば1日寝かせる。
5.ラップから生地を外し、軽く練って生地を滑らかにする。ラップの間に挟んで、5㎜の厚さにめん棒で伸ばし、丸型で抜く。やわらかい生地なので、冷凍庫で冷やすと抜きやすくなる。
6.天板に並べ、180℃のオーブンで約15~17分焼く。焼きムラを防ぐため、オーブンタイマーの残りが5~6分程度になったら向きを変える。
7.網の上に移して冷ます。
8.レモンアイシングを作る。ボウルに粉糖とレモン汁を入れてよく混ぜ合わせる。できたアイシングをサブレの上にハケでぬる。熱の取れた天板の上に再度並べて置く。
9. アイシングを乾かす。オーブンを200℃の予熱を入れ、アイシングのかかったサブレを約1分、向きを変えて更に30秒ほど焼き直す。時間は目安で、サブレの縁あたりがぷくっと膨れ始めたらそこでやめる。
10.オーブンから取り出し、網の上に移して完全に冷ます。
メモ:
・材料の無塩バターは、全量をバターで作ると香りは高いですが胃に重くなるので、今回は製菓用マーガリンを混ぜて作ってあります。
・焼き上がったクッキーは、タッパーなどの密封容器に入れて冷蔵庫で保存すると劣化が遅いです。
・アーモンドプードルを粉類と合わせてふるった時に網の目を通らないくて、最後にアーモンドプードルだけが残ってたりします。その場合はそれを粉類にそのまま投入して、ざっと混ぜ合わせれば大丈夫です。
・レモンアイシングのクエン酸はお好みで入れなくてもいいけれど、入れた方が酸味が増して、厚めのサブレ生地と相性がいいと思います。
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