苺のお菓子らしい柔らかな淡紅色が目を引いた。
サブレ生地を焼き、苺のアイシングをかけた時のことだ。
自然なままの瑞々しい苺の色。
薄い色合いに春らしい息吹を感じる。
甘さを抑えたサブレ生地に苺の砂糖衣をかけて固めたサブレフレーズは、
ラズベリーで作ったサブレサブレフランボワーズに比べて香りも酸味も淡く穏やか。
サブレ生地に粉糖を使うことで甘さが軽くなったほか、
粉やバター、アーモンドの香りが舌の上でよりストレートにその存在を主張する。
皮付きアーモンドプードルを使ったことで香ばしさも上昇した。
焼き上がったサブレ生地はさくさくほろほろっとしていて、バターの香りがふわんと漂う。
アイシングを囓るとほんのりと苺の味が、
苺らしいやわらかな酸味をともなって顔を覗かせる。
写真と違うけれど、アイシングのレシピ配合・乾燥の仕方は改良済みのものを掲載しています。
【レシピ 苺のお菓子らしい柔らかな淡紅色サブレフレーズ(いちごのアイシングクッキー)丸形】
5.5cm丸型 生地を厚さ5mmに伸ばして焼いて 約13枚分 1枚約16g
【材料】
粉類:
・薄力粉 75g
・コーンスターチ 5g
・ベーキングパウダー 4g
・皮付きアーモンドプードル 16g
・無塩バター 40g
・粉糖 29g
・塩 0.7g
・卵黄 17g
ストロベリーアイシング:
・粉糖 50g
・ストロベリーピューレ 15g
・卵白 3g
・クエン酸 0.1g
・ストロベリーエッセンス 0.1g
【下準備】
・粉類(薄力粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー、アーモンドプードル)は合わせてふるっておく。
・天板にオーブンペーパーを敷いておく。
・オーブンは焼成前に予熱を入れる。
・無塩バターは常温の柔らかい状態に戻しておく。(電子レンジ150wで約30~1分秒加熱すると早いです。溶けないように注意。)
【作り方】
1.ボウルに無塩バターを入れ、クリーム状になるまで木べらで練る。木べらについたバター等はゴムべらを使って払う。
2.きび砂糖と塩を加えてよく混ぜ、卵黄を加えてさらによく混ぜ合わせる。
3.粉類を入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜ合わせてひとまとめにする。
4.生地をラップで包み、冷蔵庫で2時間以上、できれば1日寝かせる。
5.ラップから生地を外し、軽く練って生地を滑らかにする。ラップの間に挟み当て木を置き、5㎜の厚さにめん棒で伸ばし、クッキー抜き型で抜く。やわらかい生地なので、冷凍庫で冷やすと抜きやすくなる。
6.天板に並べ、180℃のオーブンで約15~17分焼く。焼きムラを防ぐため、オーブンタイマーの残りが6分程度になったら向きを変える。
7.網の上に移して冷ます。
8.ストロベリーアイシングを作る。ボウルに材料を入れてよく混ぜ合わせる。できたアイシングをサブレの上にハケでぬる。熱の取れた天板の上に再度並べて置く。
9. アイシングを乾かす。110℃のオーブン予熱を入れ、天板を入れたら100℃に落として7分30秒、向きを変えてさらに7分30秒焼く。オーブンの扉を開けたまま完全に冷ます。時間は目安で、湿度の高い日などは更に100
℃で5分~20分ほどの焼成乾燥が必要になるかも知れません。
10.オーブンから取り出し、網の上に移して完全の完全に冷ます。
メモ:
・材料の無塩バターは、全量をバターで作ると香りは高いですが胃に重くなるので、今回は製菓用マーガリンを混ぜて作ってあります。
・焼き上がったクッキーは、タッパーなどの密封容器に入れて冷蔵庫で保存すると劣化が遅いです。
・アーモンドプードルを粉類と合わせてふるった時に網の目を通らないくて、最後にアーモンドプードルだけが残ってたりします。その場合はそれを粉類にそのまま投入して、ざっと混ぜ合わせれば大丈夫です。
・時間に余裕のあるときに作ることを推奨します。フルーツピューレを使ったアイシングはなかなかのくせ者です。サブレにアイシングを塗って乾かすだけと簡単な作業工程なのですが、フルーツピューレ自体の濃度や日々
の湿度の違いによって乾かすのに予想以上に時間がかかってしまったりします。
・生地総量186g 出来上がり厚さ9㎜ 私のオーブンでは焼成時間は180℃16分残り6分で向き変えです。
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