ケーキのようなビスケットのような菓子。
牛乳やコーヒー、紅茶が必須で、
シンプルに甘く、優しい味わい。
しっかり固めだけど、どこかほろっと崩れて、甘さやや控えめ。
今回の作り方では、生地の製作過程でバターを最後に加える。
このやり方は生地内のグルテンが形成されやすく、固めの仕上がりになる。
写真に写っている今回の甘食は生地を休ませずに、材料を混ぜ合わせたらすぐにオーブンで焼いたけど、生地は冷蔵庫で15分程休ませた方が膨らみがいいみたい。
今回の甘食は 中力粉150g ホットケーキミックス50g の配合で作った。
薄力粉 → 軽い、ふんわり、柔らかい
中力粉 → 重い、しっかり硬い、食べると水分を要求する
強力粉 → 入れると食感がざらついて良くない。粉総量のうち10%の20g加えて作ったことあるけど、この少ない数値ですら、食感がざらつき始めていて、美味しく食べれたけど、2度目はないと思ったな。
小麦粉と卵と、ほんのりバターの香りが、温かいお茶に溶け込んで花開き、ふんわりと広がっていく。
【甘食(あましょく)しっかり固めだけど、どこかほろっと崩れて、甘さやや控えめver. レシピ】
材料:(直径7~8cm 8~9個分)
粉類:
・中力粉 150g
・ホットケーキミックス 50g
・ベーキングパウダー 8g
砂糖:
・上白糖 70g
油脂:
・バター 26g
・卵液(合計126g):
・卵 1個
・牛乳(卵と合わせて126gになる分量)
・重曹 1g(牛乳に加えて溶いてから卵と混ぜ合わせる)
切り込み用:
サラダ油 適量
下準備:
・粉類は合わせてふるっておく。
・バターはやわらかいクリーム状にしておく。電子レンジ150wで40~50秒ほど加熱した後、ゴムべらで練るとすぐに出来上がる。
・絞り袋に金口1.3cmを入れて、セットしておく。(金口の大きさは1cm以上にする。今回は1.3cmのものを使用した)
・絞り袋は大型のコップ等、底が深い容器に入れて、あけ口を広げておくと、生地を流しこみやすい。
・天板にクッキングペーパーを敷いておく。
作り方:
1.小型のボウルに卵液を作り、そこへ上白糖を加え、砂糖を溶かしておく。
2.別のボウルに粉類を用意し、そこに卵液を加え、ゴムべらでさっくりと混ぜ合わせる。まだ粉気が残っているうちにバターを加え、よく混ぜ合わせる。艶が出たところで生地を混ぜるのを止める。
3.ボウルにラップをして生地を15分ほど休ませる。
4.オーブンの温度を220℃にセットし、予熱開始。
5.絞り袋に生地を詰め、ベーキングシートの上に直径5~6cmほどのドーム型に絞っていく。垂直に山形に絞ることで、富士山のような甘食らしい形に焼ける。焼成中に膨らむので、充分に間隔を開けて絞り出すこと。
6.オーブンの予熱が完了したのを確認してから、絞り出した甘食生地の上部中央にサラダ油を塗ったナイフで切り込みを入れる。生地の側面に油が垂れてはいけない。油がつくとその部分が焼成中に割れてしまう。予熱が完了してから切り込みを入れるのは、焼成前の生地が油を吸うのを防ぐため。
7.220℃のオーブンで10~11分、焼き色がつくまで焼く。
8.オーブンから取り出し、粗熱が取れた後、袋等に入れておく。
メモ:
・ベーキングパウダーは縦に膨らむ作用があり、重曹は横に膨らむ作用がある。
・重曹を加えると、焼き上がりが黄金色に色づく。甘食の見た目がいかにも卵たっぷり入っていそうな色をしているのは、重曹のおかげである。ベーキングパウダーだけだど、もっと白っぽい仕上がりになる。
・重曹は混ざりにくいので、水分(牛乳)に溶かしてから生地に加えるようにする。
・15分休ませた後の生地はベーキングパウダーが反応して空気を内包した状態になっている。この気泡をできるだけ潰さないように絞り袋にいれる。
・絞るときは、垂直方向に約1cmくらいの高さから絞り始め、次第に3cmほどの高さに上げてく
・ナイフは尖ったバタースプレッドナイフ、包丁、ハサミ等を使うが、先の細く鋭利な包丁がおすすめ。
・切り込みは鋭利なナイフで縦に狭く入れる方がいい。大きいと横に割れて高さが出なくなってしまう。深さは1cmほど。側面に油がたれないようにするとうまくいく。