濃厚さを謳ったほんのり塩見のチーズケーキを想起させる。
ふんわりとちょっと大きな甘食。
ほんのり塩気と焼けたチーズの香ばしさ。
軽くてふわふわ、ほろほろといった口当たり。
ソルティチーズケーキ風味の甘食という感覚。
といってもこの甘食はそこまで濃厚ではないけれども。
甘さも塩見も風味があっさり穏やかだから、食べ続けてもくどくない。
だから食べきりやすい。
そのままではもちろん、さっとトーストするのもいい。
外側はさくさく食感、中はふわほろ。
チーズの香りも復活して軽くて食べやすい。
明日はスライスチーズを挟んでみようかな。
お茶を淹れて、いい朝食になった。
今回は絞り袋の代わりにアイスクリームディッシャーを使った。
使用したアイスクリームディッシャーの大きさは直径6cm×高さ3.5cm程度のもの。
出来上がった甘食生地をアイスクリームディッシャーですくって天板の上に並べて行く。
甘食の生地がぎりぎり扱いやすい固さで、アイスクリームディッシャーからの生地離れもほどよく、特に苦労したというようなことなかったかな。
ぽんっと気持ちよく生地離れした、という程でもなかったけれども。
アイスクリームディッシャーを使って生地を天板の上に並べていくことにより、生地を均等な大きさに揃えるのに余計な神経使わなくて済むし、時間も短縮できたような気がする。
【チーズ甘食 ソルティチーズケーキ甘食 ソルティチーズケーキ甘食 ピザ用チーズでふわほろ・あっさり軽めver.】
底直径約8.5cm 高さ約4cm 一つ約60g 7個分
材料:
粉類:
・薄力粉 200g
・ベーキングパウダー 8g
・ピザ用チーズ 50g
卵液:
・全卵 100g (約2個分)
・牛乳 50g
・グラニュー糖 35g
・はちみつ 10g
・重曹 1g
・水(重曹用)1g
油脂:
・バター 16g
・ラード 20g
切り込み用:
・こめ油 適量
【下準備】
・天板にオーブンシートを敷いておく。
・湯煎の準備をする。小鍋に水を入れ、50℃まで温めておく。
・粉類は合わせてふるっておく。
・ピザ用チーズは分量内の薄力粉(大さじ2~3程度)と合わせてミルサーに掛け粉砕し、残りの粉類を合わせて泡立て器で混ぜ合わせておく。
・重曹は水に溶いておく。
・生地の切り込み用に先の鋭いナイフ・包丁を用意しておく。
・バターはやわらかいクリーム状にしておく。電子レンジ150wで30秒ほど加熱した後、ゴムべらで練るとすぐに出来上がる。
・オーブンの温度を220℃にセットし、予熱開始しておく。
【作り方】
1.ボウルに粉類を合わせてふるっておく。
2.別のボウルに全卵、牛乳、はちみつ、グラニュー糖を加えて泡立て器で混ぜたら、湯煎にかけて砂糖を完全に溶かす。溶けたら湯煎から外し、水で溶かした重曹を加えて混ぜ、1~2分置いて冷ましておく。
3.2.で冷ましておいた卵液にやわらかくしたバター等の油脂を加えて泡立て器でよく混ぜ合わせる。
4.卵液を粉類に流し入れ、ゴムべらでしっかり混ぜ合わせる。このとき、生地になめらかさと艶が出ているかを確認する。
5.直ぐにオーブンに入れて焼きたいので予熱が完了していることを確認する。生地をアイスクリームディッシャーですくって天板の上に並べていく。焼成中に膨らむので、充分に間隔を開けてすくい出すこと。
6.絞り出した生地の上部中央にこめ油を塗ったナイフで切り込みを入れる。生地の側面に油が垂れてはいけない。油がつくとその部分が焼成中に割れてしまう。
7.200℃のオーブンで12~13分、焼き色がつくまで焼く。焼きムラを防ぐため、残り約5分で天板の向きを変える。
8.オーブンから取り出し、網の上で冷ます。粗熱が取れた後、袋に入れて保存する。半日~翌日まで置いた方が味がなじんでおいしい。
メモ:
・ベーキングパウダーは縦に膨らむ作用があり、重曹は横に膨らむ作用がある。
・重曹を加えると、焼き上がりが黄金色に色づく。甘食の見た目がいかにも卵たっぷり入っていそうな色をしているのは、重曹のおかげである。ベーキングパウダーだけだど、もっと白っぽい仕上がりになる。
・重曹は混ざりにくいので、水に溶かしてから生地に加えるようにする。
・絞るときは、垂直方向に約1cmくらいの高さから絞り始め、次第に3cmほどの高さに上げてく
・ナイフは尖ったバタースプレッドナイフ、包丁、ハサミ等を使うが、先の細く鋭利な包丁がおすすめ。
・切り込みは鋭利なナイフで縦に深く、横に小さい方がいい。切りこみ線が横に長い(大きい)と生地が横に割れて(または横に広がって)高さが出なくなってしまう。深さは1cmほど。側面に油がたれないようにするとうまくできる。
・全卵の分量は守る。卵の量が多いとぱさついた食感に傾くので注意。