木立の中のちんすこう

やわらかな陽差しをうけてきらめく木の葉と小鳥のささやき。

ころんと愛らしく花開いた苺の粒のような赤い薔薇。

トネリコの木の下。赤い薔薇。ちんすこう。

心の底から噴き上がってくる想いに駆られて家を飛びだす。

木立の間を突っ切って、ぽっかり空に向けて開けた土地までやってきた。

誰も知らない秘密の場所。

深く息を吸いこんでから、トネリコの木の下の切り株の上に座る。

トネリコの木の下。赤い薔薇。ちんすこう。

膝の上に開いた小包から、ひょいと指でつまみ上げるのは、甘くもろく崩れやすいちんすこう。

木のぬくもりを感じながら、落ち着いて自分の心と対話する、穏やかな午後。

トネリコの木の下。赤い薔薇。ちんすこう。

素朴なちんすこうです。塩とバニラやカスタードクリームエッセンスなどの香料を加えてつくりました。

About the author

自身の手作りのパンやお菓子、料理などを写真に収めています。 Mirac M Ray (みらく・えむ・れい)は、私が作った幸せを願う言葉で、究極的に「夢」・「希望」・「明日への扉」という意味を込めました。