菓子パン

雪を戴く富士山のような。ぱっくりと割れ口が開いてくれた。一口ほおばるとふわっと軽く、ほろっと崩れて、はちみつがふわーっと広がる。カステラのような、ビスケットのような、あっさりしたケイクのような。そんな甘食。

ただただ透明に。静寂の中にあらゆる音が吸いこまれてしまったような空気が漂う。こんな時にお茶を淹れるの、好きだな。お茶うけに用意したのは甘食。カステラのような、ビスケットのような。一口ほおばるとはちみつの香りがふわっと広がる。空気をふんだんに含んでふわっとした感覚がしたかと思うと、ほろっと崩れていく。

飾らない卵と小麦粉とほんのりバターの味がする。ケイクよりもあっさりと。ビスケットよりもしっとりと。薄力粉でつくった甘食。しっかりとしているけれど、口当たりが軽くてあっさり。二つに割って頬ばると、ほろっと崩れた。

甘食。ケーキのようなビスケットのような菓子。牛乳やコーヒー、紅茶が必須で、シンプルに甘く、優しい味わい。しっかり固めだけど、どこかほろっと崩れて、甘さやや控えめ。

リッチなパンっぽくふかーっとしていて、それでいてほんのりと甘く、ちょっとお菓子じみてる。素朴だけどそれでも薄く膜が張っていて、ぺらぺら感も残ってる。そんな生地肌のスコーンビスケット。

ふわほろっとした優しい味わいのスコーンの中にオレンジの香りが立ち上がり、クランベリーの甘酸っぱくしゃくっとした食感が顔を覗かせる。甘さ控えめであっさりとした小麦粉の焼き菓子生地に、ドライクランベリーとオレンジピールを加えて焼き上げた、ふっくらと大きい三角形のアメリカンスコーン。

卵がたっぷり入ったパン寄りの生地のふんわりスコーン・ホットビスケットです。材料配合の小麦粉のうち、75％を強力粉、残りの25％をホットケーキミックスにしました。ベーキングパウダーの他、重曹も加えることでふかーっとブースト。膨らみの勢いが増しました。

ふんわり軽いパン寄り生地のスコーン、というかホットビスケット。温め直して食べると、生地内の層がぺらぺらとはがれます。甘さも控えで、はちみつやメープルシロップをかけると、その味と香りが際立ちます。もっとたっぷりかけたくなってくるのです。

材料の小麦粉のうち、50％を強力粉で作ったスコーンビスケット。かすかに塩気があって、簡素ながらペラペラとしたパイのような層を形成しているのが特徴です。腹割れしているのも、視覚からのおいしさを刺激するポイント。